
フロアコーティングは経年劣化する?
せっかく行ったフロアコーティングは、年数と共に劣化してしまう物なのだろうかと、不安に感じる人は少なくありません。
結論からいえば経年劣化はあります。
しかし、普段の使い方で気をつけることによって、劣化を遅らせることができるでしょう。
ワックスよりも耐久性は高いといわれている
ワックスは物を落としたり、ペットの爪とぎなども劣化の原因とされていますが、最大の原因として挙げられているのは、日光や乾燥です。
家一軒をワックスしたとしても、部屋によって劣化しているところとしていないところとに分かれるでしょう。
劣化している部分の特徴としては、比較的日光に当たる部分が多いこと、ペットが爪を研ぐことが多いこと、子どもが物をぶつけたり引きずったりすることが多いと言われています。
フロアコーティングの場合であっても、同様の結果が出てくることが少なくありません。
ただし、通常のワックスよりもかなり緩やかな形で結果が出てくるため、一見するとそれほど劣化しているようには見えないかもしれません。
また、ワックスよりも紫外線に対して強い性質を持っているものが少なくありません。
そのため、しっかり定着し、取れないようになっているところもポイントです。
素材によっても経年の状態が異なりますが、数十年長持ちする物も少なくありません。
加えて、比較的早い段階であっても10年近くは長持ちするように作られているため、一度コーティングをした場合、劣化をすることはあまりないといわれています。
コーティングしていると水ぶきをしても問題はありませんが、ヒビが入っている場合、ヒビから水が入り込んで床自体が痛んでしまう原因となりかねないので、ヒビが入っているかどうか、掃除するときは定期的にチェックすることをおすすめします。
素材によって異なる耐久年数の違い
コーティングする素材や用法によって、耐用年数が大きく異なります。
ガラス系のコーティング剤の場合、平均的に使用している素材によって耐用年数が20年から35年程度とされており、中には30年以上の物もすくなくありません。
樹脂系のものであっても耐用年数は30年程度持つ物もありますが、樹脂系の場合はガラス系のコーティング剤よりも耐用年数が低いことで有名です。
樹脂の種類によって異なりますが、シリコン系の樹脂であれば耐用年数は15年から20年、特殊な樹脂であれば20年から30年程度となります。
ウレタンやアクリルの場合は長持ちせず、ウレタンの場合は3年から6年、アクリルの場合には1年から3年程度とされていますので、どれだけその家に住み続けられるか、コーティングを下跡耐用年数にどれくらいこだわるのかによって大きく違いが出るでしょう。
なお、ガラス系のコーティングであればほとんど耐用年数や耐久性に問題はありません。
しかし、樹脂系のコーティング剤を使うことによって、日光が当たる場所は変色してしまう可能性が高いです。
長い間使い続けているほどに変色し、黄ばんでしまうため、劣化しているといえるでしょう。
また、コーティング剤の種類如何にかかわらず、長期間使っていると耐久性が落ちてしまい、はがれてしまう可能性も高いです。
はがれてしまった部分の床部分に水がこぼれてしまうと、腐食やカビの原因となる可能性もあるため、早急に対処しなければなりません。
耐久性を長持ちさせることはできるのか
せっかく初期費用をかけてコーティングした以上、長持ちさせたいと思うのは当然のことです。
長持ちさせるポイントとしては、とにかく物を床に落とさないことでしょう。
物を床に落とすことによって、コーティング剤にヒビを入れてしまうことが考えられるからです。
コーティング剤は長持ちをするといわれていても、何度も物をぶつけることによってコーティング剤に負担がかかり、結果として寿命を縮めてしまう可能性が高いといいます。
特にに子どもは無意識に床に物を落としたり、おもちゃをぶつけてしまう天才なので、子ども達にできるだけコーティング剤の上に物をぶつけないようにしつける必要があるでしょう。
また、ペットの爪によってヒビが入ってしまう可能性や、長期間使用し続けて耐久性が下がり、はがれてしまう危険性があることからも、ペットが爪とぎをすることも、長年続けているとよくありません。
1度や2度であれば問題ありませんが、ペットの爪とぎなどは爪とぎ板でするようにしつけましょう。
また、重い荷物を床に引きずって歩くこともよくありません。床に物を引きずることによってコーティング剤に負担がかかるからです。
長持ちさせたいのであれば、なるべく床に重いものを引きずるようなことは避けて下さい。
定期的に乾拭きし、たまによく絞った雑巾で水ぶきをしてください。汚れに気がついたら早めにきれいにすることで、更に長持ちさせやすくなるでしょう。
紫外線になるべく当てないようにすると長持ちしますが、あまり神経質になる必要はありません。こまめにきれいにしておけば、長持ちするといわれていますので、参考にしてください。
以上の通り、コーティング剤の耐用年数によって、経年劣化する時期や可能性は大幅に異なります。
劣化しないように日々のお手入れや、コーティング材に負担をかけない使い方を考えて実行することが、最大限長持ちさせるコツといえるでしょう。